北日本新聞社の7月20日配信のニュースが次のようにありました。 19日に富山地裁で開かれた初公判の被告人質問で、3被告は動機や不正に得た金の使い道などをつまびらかにした。 ■中川勇被告/「私的流用はしていない」 弁護人 不正に得たお金の使途は。 被告 領収書の偽造は認めるが、使途について私的流用はない…、ゼロとは言えないが。議員としての視察時のガソリン代や電話代に充てた。 検察官 私的流用でないというならば、なぜ領収書をもらわなかったのか。 被告 不徳の致すところ。 ■谷口寿一被告/「使い切りの風潮あった」 弁護人 使わなかった政務活動費をなぜ返還しなかったのか。 被告 「せっかくもらったものは使い切ろう」という風潮があった。 検察官 なぜ不正を続けたのか。 被告 一度、水増し請求するともう抜けられなくなった。返還するという強い心を持てなかった。 ■市田龍一被告「先輩にやり方教わった」 弁護人 不正に得たお金をどのように使ったのか。 被告 後援会の会合や招待された行事の会費、慶弔金などに充てた。認識が甘かった。 検察官 不正の方法をどのように知ったのか。 被告 同じ会派の先輩にやり方を教わった。 ■「組織的犯罪裏付け」 市民の会高野代表委員 3被告を刑事告発した「市民が主人公の富山市政をつくる会(市民の会)」の高野善久代表委員は、初公判を傍聴した後、「白紙の領収書を議員同士で融通するなど、組織的な犯罪だと裏付けるような内容だった」と語った。 谷口被告が村上被告から領収書を受け取ったと証言したことについては「村上被告の今後の裁判に影響してくるのではないか」とし、「まだ事件の全貌は分からない。法廷で真実を明らかにしてほしい」と期待した。 3被告がかつて所属していた富山市議会自民党の高田重信政調会長は「会派として改めて反省し、再発防止を含む議会改革をさらに進めていきたい」と話した。
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